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「拒否権はねぇんだ」 翠は、そう言うとベッドから出た。 その姿を見て、両手で目を隠す。 「翠、何か着て」 全裸の翠に、声をかける。 「そう言う蓮華も、なんも着てねぇぞ。まぁ、俺は、全裸の蓮華も好きなんだがな」 想わず、翠の方へ枕を投げる。 『おっと、危ねぇ』と言った翠は、ベッドがある部屋から出て行った。 パタンとドアが閉まると、私が居る場所は無音。 時計もない。 あるのは、大きなベッドとスタンドライトのみ。 私が、住んでいたワンルームマンションの部屋より広い。
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