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幸江さんの事を、恨んでいる訳じゃない。
幸江さんの事を、憎いとも思わない。
『蓮華、何があっても、人様を恨んだり憎んだりしたら駄目よ。そう言う気持ちは、いつか自分に返ってくるもの。だから、それだけは、したらいけないの』
それを教えてくれたのは、祖母。
だから、私は幸江さんを恨まないし、ましてや憎んだりもしない。
ただ、もう逢いたくないだけ。
大好きな父を騙した人と関わりたくない。
実家も好きに使えば良い。
だから、私に関わって欲しくない。
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