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父さんが帰って来ると言っていた日、突然鳴り出したスマートフォンの着信音。
一瞬、まさか彼が………と思ったけど、彼は私のメールアドレスを知っていても、番号を知らない。
もしかしたら、お父さん……?
そう思いスマートフォンの画面を見ると知らない番号。
1度は無視したけど、再び鳴り出し、恐る恐るスマートフォンの画面をタップして電話に出た。
「はい」
『こちらは、A警察の林と申します。失礼ですが、神澤蓮華さんの番号で間違いないですか?』
何故、警察の人から……?と疑問に想いながら、『はい』と答えた私。
『神澤拓郎さんは、お父様で間違いないですか?』
「はい。間違いないです」
「少し、言いにくいのですが……」
そう言った警察の林さんが、淡々と話すけど、何を話しているのか理解出来ない。
私は夢を見ているの……?
『大丈夫ですか?』
警察の林さんの問い掛けに『…はい…』と答えたような気がする。
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