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警察の林さんが教えてくれた萩原総合病院。 その病院の前でタクシーを降りた私は、急いで教えてもらった場所に向かう。 人間違いであって欲しい…… 夢であって欲しい…… 父まで居なくなったら…… ……本当に1人ぼっちになってしまう…… 嫌だ。 まだ親孝行をしていないのに…… 「……神澤蓮華です……」 教えてもらった場所に着くと、警察の人が居たから、自分の名前を告げた。 「こちらです」 警察の人が、そう言うと案内してくれた場所。 そこにあるベッドの上に、寝かされている人の顔には、白い布。
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