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『先に言っておく。
私が出かける時は、護衛はいらない。
いざという時、足手まといになる。
自分の身は、自分で守る』
メンツ達に向かって言った玲ちゃんの言葉を思い出した。
玲ちゃんは、進行形で見えない敵と戦っている。
俺達に甘えるのではなく、自ら戦地に向かう戦士のように生きている。
何があったのかは、煌蓮総本部に戻らないと分からない。
その前に、煌弥が暴れないかが心配だ。
『急いで煌蓮総本部に戻ってくれ』と運転するメンツに伝えると、白のベンツのスピードを上げたのが分かった。
数分後煌蓮総本部の5階建てのビルの前で停まった白のベンツ。
すぐに降り、走って1階にあるリビングへと向かい、1歩踏み入れ遅かった時、分かった。
リビングの中の光景は、煌弥が暴れた事を現す。
パソコンが置いてあるテーブルは無事だが、椅子は、あちらこちらで無残な形になっている。
それに、拓海の顔には、殴られた跡があった。
暴れて気が済んだのか、リビングにある1人掛けのソファに座り、スマホを見ている。
3人掛けのソファに座り、難しい顔をしているのは、俺より先に煌蓮総本部に戻った涼。
しかも、涼の頬にも殴られた跡がある。
『拓海、初めから話してくれ』と言いながら、リビングの中に足を進めると涼の隣に座った。
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