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毎日違う人物になり、私はアヤナミの人間達と接触していた。
全ては情報を得る為。
私が仕事だと言って、熟していたのは、全てアヤナミの人間からの依頼だった。
インターネットを使って、活字で会話していたから、私の顔を出す事なく、接触が出来た。
援助交際みたいな事もしていたのは、その時。
それも、アヤナミの人間達だけをターゲットにして。
だから、私は何をされようとも平気。
「今は我慢しろよ。
傷が悪化したらどうするんだ?」
もう1人の男の言葉に従うのか、私に近づこうとした男は、その場に座り込んだ。
今の状況を、静かに確認していく。
12畳くらいある部屋に、私が寝ている布団があるだけ。
他に何もない。
私の手首にかけられている手錠には、鎖がついていると分かったのは、動くとジャラジャラと言う音が鳴ったからだ。
窓には、カーテンが閉められていて、電気がついている。
『まずは傷を治す事だ』と言い残し、2人の男がドアを開け部屋から出て行った後、閉まったドア。
足音が、少し聞こえ、再びドアが閉まる音が聞こえた。
ワンルームマンション?
頭の中に、疑問符を浮かべ、鎖が何処に繋がれているのかを見る。
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