2433人が本棚に入れています
本棚に追加
俺も涼もテスト用紙に、答えを記入すると、チャイムが鳴らなくても特別室を出る。
校舎から出ると、涼はバイクに跨がり、俺は白のベンツに乗り込む。
涼が先にバイクを走らせると、俺達を待っていた煌弥が乗る黒のベンツが走る。
その後ろを俺が乗る白のベンツが走り、そのまま煌蓮総本部に戻る。
そんな俺達でも、学年の成績で1位は煌弥。
2位と3位は、俺か涼だと決まっている。
だから、余計に学園側は何も言わない。
常に時代は変わっている。
だけど、変わらないのが、大人が気にする世間体。
暴力事件があると、学校側は、すぐに警察に通報する。
そんなイザコザに巻き込まれるのは、御免だ。
それに、椿学園の生徒を相手している暇なんてない。
煌蓮としての仕事が、俺達にはある。
そうやって、高校生活を過ごしていたが、それも今日で終わりだ。
最初のコメントを投稿しよう!