寧々

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寧々

寧々は小学5年生の女の子だった。 閑静な住宅街に、良識ある両親の元に育ち、学校でも優等生であった。どこへ行っても「しっかりしてる」と高い評価を受け、大人からも子供からも信頼される子だった。 寧々自身もそんな自分を自負していた。 やんちゃな性格の兄より、しっかり者の妹である自分に、母も期待している。小学校5年生ともなると、大人の気持ちというものにも敏感になっているものだ。
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