気づけばいつも、君がいて。

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いつも通りのやり取りに安心してしまっていたら キーンコーンカーンコーン 楽しい一日の、はじまり、はじまり。 *************************************************** ギリギリ間に合った一時間目が終わって、ひと眠りしようかと思っていた時、 「今日も寝坊したんでしょ?」 鈴みたいな声と一緒に視界にお姫様が入ってきた。 白い顔に通った鼻筋、大きな目を縁取る、レースみたいなまつげ。 ふんわりした巻髪が世界一似合う、私の親友。 「翠は何でもお見通しだよね」 笑いながら言うと翠は少しむくれて、 「もうっ、反省してないでしょう。」 と頬を膨らます。なんだこの可愛い生き物。 しばし見とれていると、 きゃー!っと女の子達の悲鳴。どこからの声かはわかってる。
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