Trac01 Bad Day/ダニエル・パウター

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肇の方が先に達してしまい、ダニエルは肇の手淫で果てることになった。 肇は相手が快楽を感じているかどうかなど考えない。自分の欲望のまま動く。 ティッシュで性液を拭きながら 「ハイ童貞卒業おめでとうさん」 と肇が言えば、ダニエルは目を丸くしていた。 「え、今ので?」 「は?セックスする、イク。ハイおしまい。だろ」 「・・・そっか」 ダニエルはポカンとしたまま呟き、それからアッハッハと子どものように笑い出した。 「なんだ、僕が悩んでたのって、たったこれだけの事だったんだ」 ダニエルは仲のいい友達に見せるような笑顔で言った。 「僕、セックスってペニスを出し入れすることがすべてだって、ずっと思い込んでました」 「ハア?んなわけねえだろ」 肇はアプリで様々な相手に出会ってきた。世の中には、縛ったり殴られたり局部を見せつけたりすることが、ペニスの出し入れより好きな輩がごまんといるのだ。 ダニエルは明るい表情のまま話を続けた。 「僕、彼女に振られたばっかりなんです。 僕ゲイなんですけどね。あっちからどうしてもって言われて。 僕も試しに女の子と付き合ってみようかなって気持ちもあって」 「馬鹿じゃねえの」
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