Trac01 Bad Day/ダニエル・パウター

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ダニエルはですよね、と苦笑してから 「でも、アノ時どうしてもダメで。 こないだ初めてシたんですけど、そもそも勃たなかったり折れちゃったりして。 もう僕も彼女もプライドズタズタ。 今日、男の人とシてもダメだったらどうしようって、ホント思ってました」 ダニエルは笑いながら鼻を啜った。 肇がティッシュの箱を渡すと、すいません、と鼻をかんだ。 「ま、ツイてなかったな」 「そうですかね」 「俺も調子悪いときはそうだしな。男同士でも」 「そうなんですね」 「そ。ツイてない日だったのさ」 アハハ、とまた子どものようにダニエルは笑った。 肇はベッド脇のデジタル時計に目をやる。まだ時間は残っている。 「もう一回」 肇はダニエルを押し倒した。 ダニエルはえっと、と頬を指で掻きながら 「今度は、僕が上でもいいですか」 と聞いた。 「もちろん」 肇はセックスが出来ればそれでいいのだ。 ダニエルは悪戯っ子のように笑い、彼らは親友のように抱擁を交わしてベッドに転がった。
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