Trac01 Bad Day/ダニエル・パウター

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口の奥に引っ込めた舌を吸い上げると、ダニエルは肇の胸の肉ごとTシャツをくしゃりと握った。 痛みに一旦顔を離すも、ダニエルの腕を首に回させる。彼の顔は戸惑いながらも、目の光は欲望に波立っていた。 今度はすんなり舌を絡ませる事が出来た。 やれやれ、と思いながら、肇はベルトを外しジーンズを下ろす。ダニエルの服も脱がせていく。 裸でベッドになだれ込む頃には、口の周りは唾液でベタベタになっていた。 ベッドの上でダニエルを見下ろし、どう料理してやろうか、などと何処ぞの悪役のような事を考えながら、鎖骨から腹にかけて手を這わせる。 中年の男性達とは違って、まだ匂いのしない肌理の整った若い肌だ。気の向くままそこら中に跡をつけてそれを堪能する。ダニエルは痩せ型だが筋肉質で、腹が上下するたびに薄っすら腹筋が見え隠れしている。 そのくせ縋るように肇を見つめてきて、それだけで肇の下半身は重くなった。
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