拝金主義的狂人

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 このご時世で而も早朝だから誰も来ないとばかり思っていたのに脱衣場の出口に垂れている赤地に女と白く染め抜かれた暖簾の間から象牙をも欺く白く艶のある肌をした女が水着を着るともなくタオルで何処を隠すともなく一糸まとわぬ姿で出て来て俺に気づいても胸と股間に手を当てはしたものの何の躊躇もなく嫋々たる艶めかしい足取りで岩の段を降りて来て湯船に入って来たのである。
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