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雅之が顔を上げると、みすずの足元にタオルが落ちていた。成熟しているのか、まだ未熟な部分があるのか、分からない裸身だった。乳房は小ぶりで、尖端も小さく、薄い色だった。下腹部の茂みは彼女の髪の色を映して、栗色がかった淡い色で控えめだった。腰の張りが大きくないのがまだ子どもな感じを一層雅之に抱かせた。おんなの身体とは思えない。
雅之は自らの邪念を掃うように、すぐに視線を外して言った。
「子どもみたいな真似は止しなさい」
「その子どものからだが欲しかったんでしょう?あんなアプリに登録して」
みすずが、まるで猫が夜歩くように静かに、雅之の眼前に近づいた。みすずの顔を、挑んでくるような瞳を直視できず目を伏せると、小さな膨らみと、その頂の固そうな蕾が眼前に迫った。ホテルのボディソープのやけに安っぽい芳香が鼻についた。
「視なさいよ」
「君は、」
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