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3艘の船は波止場に停泊した。片側だけで6門も大砲があるでっかい帆船からは、縛られたスペイン人捕虜がぞろぞろ下ろされて来た。50人？いや100人くらいはいるんじゃないか？その後から、酔っぱらった船乗りたち、つまりは海賊たちが、わあわあと騒がしく下りてきた。戦利品がたんまり入った木箱をいくつも抱えて。
そして最後に真っ赤な上着を着て、派手なダチョウの羽飾りのついた黒い三角帽を被った海賊が下りてきた。
ヨーホー！船長のお出ましだ！
船長は左目に眼帯、左手首には真鍮のフック、そして左脚は酒瓶を逆さにしたような義足をしていた。歩くたびにカツカツ音がする。
港の男どもは盛場に急いだ。金をたんまり持った海賊たちが酒場に繰り出すのだ。急いで店を開けないと！女たちも着替えと化粧をしに帰って行った。
おいらは、城壁から誰もいなくなった波止場にピョンと飛び降りて、ロープを伝って船に乗り込んだ。おいらはハツカネズミ、このでっかい海賊船が今日からおいらの寝ぐらになるのさ！
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