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「お嬢様!お気付きになられましたか!?」
目を覚ますとメイドの人が心配そうにこちらを窺がっていた。
(…?お嬢様?)
「…すみませんが鏡を持ってきて貰えませんか?」
「鏡ですか?少々お待ちください」
あたしは起き上がりメイドの人に鏡を持ってくるように頼みました。メイドの人は鏡を持ってくるとあたしに鏡を手渡したので、鏡を覗き込むとハニーブロンドの髪をした少女が写っていたのだった。
(この髪色…間違いない。悪役令嬢のスバル・フィステリアだ。あたし『蒼星の煌めき~紅の章~』の悪役令嬢に転生してるみたい⋯まだ小さい頃だから六歳くらいかな?)
あたしがそう考えていると母親らしき人が部屋に入ってきたのだった。確か⋯セレーネって名前だったかな。うろ覚えだけど⋯。
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