第一章  転生しちゃいました…

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【マリウス視点】 僕はマリウス・フィル・スカーリア。 年齢は六歳だけど、文武両道を心掛けております。 上に姉が二人居ます。一番上の姉上がロゼットで十一歳、二番目の姉上がネリスで十歳。二人共、僕を物凄く甘やかしてきますが、将来国を背負う事になる僕は勉学と剣術やらいろいろと頑張っています。 僕は父親である国王の命に従い、婚約者を決めるべく護衛を数名引き連れてフィステリア公爵家に向かいました。 「ようこそ、おいで下さりました。マリウス王子」 「こちらこそ突然押し掛けてきてすみません。この度はスバル嬢と婚約したいと思い馳せ参じました」 フィステリア公爵は僕に一礼してからスバル嬢が居るであろう場所を知っているイオンというメイドをつけてくれた。 「スバルお嬢様は植物をよく見に中庭に行かれる事が多いんです。本日も植物観察をしてると思います」 (植物観察が趣味…変わっているなぁ…) 僕はそう思いつつイオンに案内されて中庭に向かって歩みを進めた。
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