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中庭に着くと、奥の噴水の辺りにハニーブロンドの長い髪をサイドテールにしてる女の子を見付けた。彼女がスバル・フィステリア嬢なのだろう。
彼女は何かを悩んでいるのか、植物を観察してるようには見えなくて僕は意を消して彼女に話し掛ける事にした。
「――ねぇ、君。どうしたの?」
「えっ?」
彼女はハッと振り向いた。綺麗なエメラルドグリーンの瞳に僕は息を飲んだ。
(…どうしたんだ?僕が緊張するなんて…)
僕は自分の胸の辺りに拳をやるとなんとか緊張を解くようにしていると彼女が挨拶をしてきた。
「こんにちは」
彼女は僕に一礼した。僕は釣られてお辞儀した。
そして、又もや何かを考えている顔つきをしていたので僕は彼女の顔を覗き込んだ。
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