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ハッと気付いたのか慌てていた。
「えと…すみません。ちょっと取り乱してしまいました」
彼女は少し笑っていたから僕も釣られて笑ってしまっていたようだ。
「ハハ、そうなんだ。初めましてスバル嬢。マリウス・フィル・スカーリアと申します。グレイフィリア国の第一王子です」
「御目に掛かれて光栄です、マリウス様。あたしは…コホン…失礼しました。私はスバル・フィステリアと申します」
彼女は僕に淑女らしくお辞儀してきた。
「はい。宜しくお願いします。今日、こちらにお邪魔致しましたのはスバル嬢、貴女との婚約をする為に参りました。僕と婚約して貰えないでしょうか?」
僕はスバル嬢の前で片膝を着き手を差し伸べたのだった。
彼女が又もや考え込んでいるのを見て僕は笑顔で待つ事にした。
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