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「えと…なんでしょうか?」
あたしは少年を見てそう訊ねれば少年は本を前に抱え込んだ。
「ふぅーん。君がマリウスの婚約者なんだね。どんな娘かと思ったら普通な感じなんだね」
(何?なんなの、こいつ…マリウス様を呼び捨てにして)
あたしは内心そう思ったが少し笑みを浮かべた。
「初めてあった人にそれは失礼ではありませんか?私はスバル・フィステリアといいます」
あたしは警戒しつつも自己紹介した。
「ん?それもそうだな…。俺はハロルド。ハロルド・ラフィネア。グレイフィリア国宰相の息子だ」
やっぱり強気な態度で名乗るのね…。
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