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「――ねえ。君、どうしたの?」
「えっ?」
あたしは声がした方へ振り向いた。あたしと同じくらいの年齢の深紅の髪の少年が心配そうに話し掛けてきたのだと分かった。
「こんにちは」
あたしはその少年に一礼した。その少年も護衛の方も一礼を返してくれた。
(ん?護衛を連れてる?)
あたしはハッと気付いた。
(って、この人…マリウス様じゃないですかー!?)
あたしが驚いているとマリウス様は心配そうにあたしの顔を覗き込んだ。
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