火曜日の児童館

11/12
前へ
/12ページ
次へ
“神様”館長なら、同じことをしたと思うよ。 かわいい子供のためには、僕は警察に怒られてしまうかもしれないけれど、訳を話せばわかってもらえるさ。二人を助けるためにしたことだ。 これは人助けだから、僕はすぐに元の生活に戻れる。 二人とも泣き叫んでいたって?冗談よしてくださいって。 裕福な生活ができるわけじゃないかもしれないけれど、少なくとも今よりはお母さんは今よりずっといい仕事に就けるはずだし、陽君との時間も、睡眠だってちゃんととれるようになるはず。 あー、仲悪いけれど、一応ご両親だもんな、とも思ったけれど、そこは目を瞑らなきゃでしょ。お金がない二人を助けるためには仕方なかったことだ。 あ、そうそう、刑事さん。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加