梅雨が明けるまであとどれぐらい

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闇を吐き出す回。 誰しもそういうもんだと思うの。 よく知らない人に使う仮面。 そこまで仲良くない人に使う仮面。 仲良しに使う仮面。 家族に使う仮面。 どれもいまいち自分にフィットしない。 なぜって。 それは自分が作り出した仮面であって、自分じゃないからフィットするわけが無い。 当たり前だ。それでも何も言わずに使い続ける人はすごいと思う。 いや、それが通常なのかもしれない。 そもそも私は特に仮面を細かく切り替えるし、仮面ごとの特徴が自分に全くもって自分に、 核となる中心の 奥底の 見たことの無い 隠し続けているそれと違う。 だから変調をきたす。 わかっているし、わかっていない。 剥せるなら剥がしたい。 作りあげた私の仮面を片っ端から壊したい。 でも、出来なくて、勇気がなくて、踏ん切りもつかなくて。 分人主義って難しんだと思う。 中学よりかは仮面は剥がれやすくなった。 中学の時は私の仮面は換気扇の油汚れがごとく、絶対に緩まないスカイツリーで使われているようなボルトで固定されているがごとく取れなかった。 だから守れてたし、守れてなかった。 高校は少しでも脱して見ようとした。 無理だった。 そもそもこんなことを悩むのが嫌。 こんなことは多分みんな思うことで、そもそもこんなことを… いやだ。 自己分析をしてしまうのが嫌。 こう、どろどろが… でも… 苦しい… 私だって普通が良かった! もっとまともが良かった! こんなこといや! だから、嫌なの! もっとまともな女の子になりたかった。 でもまともな女の子ってなんか分からない。 そもそもどうして。 女の子らしさって決め付けられなきゃならないの? 私はどうすれば。 どうすればいい? もう嫌。 私、中身を落としたい。 空っぽになりたい。 なにも考えたくない。 バカになりたかった。 勉強じゃなくて日常生活に必要な技術がいっぱい欲しかった。 こうじゃなかった 仮面を固定したい。 ガチガチの岩石でつなぎ止めて息を殺して、酸のプールに身を投げて、、、、 そして 私は、空虚な私になりたい。 量産型人間になりたいの。 自我なんていらないから…
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