長い雪解けの後で

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心が騒がしい。 春だから。 全て春のせいにして仕舞えばいい。 そうすれば 多分 どうとでもなる。 私はディチュールの名前を消せないでいる。 Twitterのサブ垢のアイコンは変えたくない。 絶対に変えない。 まだ友達の小説が更新されることを期待している。 彼女が好きだったのかもしれない。 特別な感情は抱いたかわからないが、とても強い関心を寄せている。 もう学校も塾も違うからつながりは希薄。 私のことは覚えてないだろう。 千切れそうな繋がりを今も大事に抱えている。 もう続きは書かないのか聞いたことがある。 今は忙しいからいつか書くといった。 いつかは訪れないと確信した。 いつかと先送りにして作品に込めた感情を忘れていく。 私もそうだった。 あの時の感情でないと書けないものがある。 劣等感に、不信感に苛まれた私でないと書けないものがある。 いつかに期待している。 いつまでも。 ブロ解されても、細い繋がりを大切に大切にしておきたい。 どれだけ時間が流れても私は忘れない。 一緒に描いた小説の続きはどうなるのだろう。 教えてほしい。 あなたの言葉で、偽りのない言葉で。 こんな私でごめんなさい。 気持ち悪いでしょう? こんなんだから、私は、 愛が何かわからない 普通が何かわからない こんなことを考えなくていい量産型人間になりたい。
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