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その日はとても天気の良い日だった。
「篠山さん。あのさ、今日放課後付き合って欲しいんだけど。いい?」
「いいよ。」
そう言って、放課後彼はと私は学校から少し離れた海へ出向いた。
「横山ー。連れてきたか?」
私と横山くんが浜辺に行くとそこに現れたのは私たちと同じくらいの歳の男の子が3人。
「こいつだよ。」
突然、横山くんの声質が変わった。
悪魔のような声をしていた。
「ふーん、まあ、普通な子だな。まぁいい。」
「篠山さん。悪いんだけど。そいつらとキス、してくんない?」
「へ!?どう言うこと?」
あまりのぶっ飛んだ発言に私は理解ができなかった。いや、したくなかったのだ。
「わからないならこっちからしてやるよ。」
一番リーダー格の男が私の肩をガッチリ掴んだ。
見知らぬ男の顔が徐々に近づいてくる。
私はとっさにその男に蹴りを入れた。
お腹を抱えながら、砂浜に倒れ込む男。
私はそんなの無視して必死にそばから逃げた。
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