プロローグ

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その馬鹿げたかつ、最低最悪なゲームは圭太が他の男子とやっているもので、ターゲットにした女を何日で落とせるかというものである。 既に学年1の美女は彼の毒牙にかかってしまっている。 なぜ、私がターゲットに選ばれたのかはいまいちわからない。 ただの気分なのか、ちょろそうな女って思われたのかチャラ男の考えることはわからない。 ただ断言できるのは如月 圭太は顔は完璧だけど、性格は最悪だということ。 私はこの手のチャラい男が大嫌いなのだ。 金髪の時点でもう受け付けないし、その上、誰にでも甘い言葉を吐くような奴はお断り。 私は私のためだけに可愛いと言ってくれる。好きと囁いてくれる。 一途で、真面目で、私だけにキスとかしてくれる黒髪の人に憧れている。 だから、ゲームのために発せられた「可愛い」なんて…信じない。 「可愛い」そう言えば、大抵の女は落ちるとでも思ってるのかもしれない。 私はそうはいかない。 この男だけは絶対に好きになりたくない。 こんな最低な奴。大嫌いだ。 『そんな怖い顔しないでよ、皐月ちゃん。「可愛い」顔が台無しだよ?」 あなたに「可愛い」と言われたって嬉しくなんかないんだから… 私の高校生活はこの頃から少しずつ変わり始めていったのだ。
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