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結局あの後、すぐに横山くんは何処かへ行ってしまった。
「坂下くん。話があるの」
私は坂下くんを屋上へ呼び出すと、横山くんに会ったことを打ち明けた。
「それって、危なくない?最寄駅で待ち伏せされてるってことだよね。何かあってからじゃ遅いよ。今日から俺が放課後送るよ。」
「え、それは悪いよ…」
「横山のこと唯一知ってるのは俺だし、今度こそちゃんと守りたいから。」
そういうと、坂下くんは私の頭をポンポンと撫でた。
心が癒されていくこの感じ、ふわりと吹く風は私の髪の毛を靡かせた。
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