可愛いなんて言わないで

再会

「ほんとに俺じゃねーよ。何でわざわざそんなことしなきゃなんねぇんだよ。」

横山くんの目は嘘をついているような目には見えなかった。

でも、他に誰がいるっていうんだ。

「さっき、守ってやったって言ったけどあれは何？私全然わかんないんだけど。」

私は試しに聞いてみたのだ。

「わかんないならいいんだよ。俺の気持ちなんて全く伝わってないんだろ。」

「そりゃわからないよ！だって、言ってくれないんだもん。何か理由があるなら教えてよ」

「……わかったよ。」

そういって横山くんはゆっくりと瞬きをすると
低い声で話しはじめた。