もう一つの過去

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もう一つの過去

俺は中学生の割にはやんちゃしていた。 それは小学校の頃の友達が荒れて、しまいその子に誘われて髪の毛を染めたり、自転車で街を走り抜けたりするのが楽しくて、気づけばそっち方面の友人が増えていった。 そんな時だった。 調子に乗っていた俺は目をつけられていた。不良仲間のリーダーに。 それと同じ頃、俺は、クラスメイトの篠山 皐月のことが気になっていた。 いつも1人でいるし、でも、いつも人の目を気にしている感じで、俺がこの人の安心基地になってやりたいと思ったのだ。
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