波乱だらけの夏休み2

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「ねぇ、あの人かっこよくない?」 「ほんとだー。隣の子彼女?あれならうちらの方が可愛くない?」 「妹じゃない?」 「妹ならもっと可愛いでしょ。」 「えー、じゃあストーカー?」 道行く女子たちがそんな会話をしている。 もちろん、そりゃそうだ。このイケメン男の隣を歩いていいような顔じゃないもん。 「皐月ちゃん。手、繋いでいい?」 「え?なんでよ。」 「だって、ストーカーとか酷い言われようだから。」 「いいよ。そんなの。」 「俺が嫌だから。」 そう言ってからは私の左手を握った。 温かい手が私の鼓動を速くする。 「恥ずかしいんだけど」 「いいじゃん。」 どうしよう 私は気づいてしまった。 今まで、しおりと圭太が近づいて嫌だったのは、 今、手と手が触れ合って、こんなに嬉しいのは、 私が、圭太の事好きだからだ。
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