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私たちは夕方までショッピングを楽しんだ。
「ねぇ、タワー登らない?」
「いいよ。」
私たちは夜景を見にタワーに登った。
とてもとても綺麗な夜景だ。
そして、今日のデートがもう終わりかと思うと悲しかった。
圭太は私のことゲームで落としたいだけで、本気で好きなわけじゃないんだ。だから、私の恋は叶わない。
「今日はありがとう。楽しかったよ。」
私はそう言って笑って見せた。
「皐月。」
私は突然呼び捨てされて身震いをした。
彼は突然私の両肩に手を置くとそのまま顔を近づけてきた。
この展開は。き、キス?私は緊張のあまり固く目を閉じた。
震える唇に優しく、そっと震える圭太の唇。
私はそっと目を開けた。
「皐月、俺、最初はゲームだったけど、実は本気で君のことが好きだ。皐月はやっぱり俺のこと嫌い?」
「ど。どうしよう。私の負けだ。」
「え?」
「私、好きだ。あんたのこと。」
「う。うそ?」
「悔しいけどほんとだ。」
「じゃあ。俺と付き合ってくれる?」
「あ、うん。いいよ?よろしくお願いします。」
どうしよう、私に初めての彼氏ができてしまった。
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