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可愛いなんて言われたくなかった。気持ちのない可愛いなんて意味なんてなかった。
可愛いって言われたら嬉しいって思うけどそれに心がこもってないなら尚更悲しい。
でも。今は、いや。もっと前からちゃんと心から言ってくれてたんだ。
私は圭太の手をぎゅっと握った。
圭太はぎゅっと握り返すと私の顔を見てニコッと笑った。
「可愛い」
「照れちゃうから。やめてよ。」
「照れてて可愛い。ほら、綿菓子売ってるよ?食べる?」
「食べる。」
「子どもかよ。可愛いなぁ」
可愛い連発しすぎだけど、こんなにも幸せなんだぁ。
「圭太。あの辺で座って食べよ?」
「あ、たこ焼きも買っていい?」
「うん」
私たちは食べるものを買い終えてから、空いてる場所を見つけて座った。
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