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「私、圭太くんのこと好きみたい。」
私の予感は的中。
頬がいつもより赤いのは球技大会で暑いからではなく、照れているのだろう。
「しおりは現実でもあー言うのが好きなんだ。」
「最近、皐月ちゃんが絡まれてるのみて、例え、ゲームをクリアするためのセリフだとしても「可愛い」って言われてるのみて羨ましいと思った」
軽くディスられてる気がするのは気のせいだろうか?
「あんなの誰にでも言ってるよあの人は。」
「分かってる。だけど、私、他の人たちがキャーキャー言うファン的心理じゃない。これは、本当に圭太くんに恋してる。」
「恋…?」
目をキラキラと輝かせ真っ赤になったしおりはまるで、少女漫画のヒロイン。
「圭太くんをみてると幸せなの。だけど笑顔を向ける相手が私じゃないの凄い苦しくて、寂しくて、心がズキリと痛むの、だけど、それでも彼を思うと心がポカポカ温かくなる。ドキドキするけど、なんだかもう、ヒャーって感じなの!」
彼女は語彙力をどこかに落としてしまった様だ。
恋をするとみんなこんな風になってしまうのはわかる。
私は次はどんな人に恋に落ちていくのだろう。
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