なごり雪

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 話がわからないのでうちは自然に目を向けることにした。  二人は本で話を弾ませてる。 うちも入りたいが、入れるほどの知識を持っているわけではない。 水を刺してはいけない。 今は仕事中なんだから!   うちが昔住んでたのは都会だからこんな自然は初めてかもしれない。 ここに来てから忙しかったし、体鈍らせたくないから夜は道場におじゃましてたから中々来れなかったんだよね。  これから暇があったら来ようかな。 「ああ、あれは木苺ですね。」  「木苺ですか? 」 「ええ、甘酸っぱくて美味しいんですよ。何個かとって行きましょうか。それにしても春ですね。ここは自然いっぱいでいいですね。」  高城様は当たりを嬉しそうに眺めている。 なにかあるのだろうか? 「なにか容器を持ってこれば良かったですね。」 「ゆっきー、雪女だから雪で器とか作れないの? 」 「雪さんは雪女なんですか? 」  高城様はかなり驚かれている。 「ええ、一応雪女ですが雪は持って1分程度なので器はできないです。」 「ゆっきー、高城さん驚いてるね! やっぱり雪女に見えないって、笑えるー。」  文は爆笑している。 「しょうがないです、あなたと違って角もないですし、髪の毛は長いと邪魔で切っていたのでしょうがない話です。」
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