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とあるBarにて
とあるAuthentic Bar。
熟達したバーテンダーが確かな技術でカクテルを作ってくれるのが魅力であり、重厚な扉の向こう側に大人の空間が広がる。
「ねぇ、彼 今日は来てないのかしら?」
「そういえば、今日はまだ来ていないみたいだな」
金髪の女性とBarのマスターが何やら話をしている。
「それはそうとCN:ジェシー、橘 十四郎と橘 十和子の居場所は分かったのか?」
「いいえ、まだ所在は掴めてないわ。
けどね、彼が……千野 樹が間違いなく橘 十四郎と接触するはずだって私は睨んでるわ!っでなきゃ、わざわざこんな寂れたBarに私が来るわけないじゃないの!」
「ふふ。その諷刺の効いた口調、相変わらずだな」
「諷刺だなんて失礼ね!私はただ純粋に生きて、あるがままをそのままに口に出してるだけよ!」
「………なるほどねぇ。そういえばジェシー、例の三姉妹はどうする?」
「どうするもこうするも、大体あの娘たちは被害者のはずよ!この件が片付いたら何とかしてあげなきゃいけないって思ってるくらいよ!」
CN:ジェシーと呼ばれた金髪の女性は【イ・セリア・クイーンスター号】沈没事故で未だ消息の分からない橘教授夫妻の行方を追い続けている。
何故、彼女は橘教授夫妻の行方を追い求めているのだろうか・・・。
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