幕間

1/1
前へ
/185ページ
次へ

幕間

 幕間2以降にアップしたエピソードの裏話です(ネタバレ含みます)。 ●琴子さんの装束 「琴子さんメインの話を書きたい」と思ったことが執筆のきっかけ。終わってみれば琴子さんよりも栄達の方が目立っている気がしないでもないけど。琴子さんって、栄達の存在を光らせることで存在感を増す人なのかも。 書いてて楽しい女性なのでできるだけ出番を増やしたいし、「大抵のことは直感で解決してしまう」という裏設定の持ち主なので、「雫不在で事件を解決しないといけない話」で探偵役を務めてもらいたい!(いま閃いた) ●壮馬は映画に誰と行く?  超短編。四コマ漫画の原作のようなノリで書きました。「箒をへし折るヒロインは『めぞん一刻』以来の伝統!」という作者のラブコメ観に基づいております。「いかに雫に箒を折らせるか」を念頭に話を組み立てました。個人的には、これまで書いた小劇場の中で一番気に入っているエピソードです。  一見クールだけど実は嫉妬深い女の子ほどかわいいものはない。←個人の見解です  この話で名前だけ出てきた壮馬の元カノ・佳奈(かな)さんの話も書きたいなあ。 ●巫女さんと野球を観にいこう 「たまには横浜らしい話を書いてみたい」とは常々思っており、ベイスターズが好きなので横浜スタジアムを舞台にすることにしました。「コロナで大変なこのご時世に主人公たちが吞気に野球観戦しているのはいかがなものか」という迷いはあったのですが、野球中継で無人のスタンドを見て「こういうご時世だからこそ、むしろ野球観戦している話を書きたい」に思考がシフト。それから一気に書き上げました。  早いとこ治療薬なりワクチンなりができて、ハマスタでベイスターズエールを飲みながら野球観戦したいもの。  ちなみに当初は全然違う展開を構想していたのですが、「神主打法」と絡めようと思って後半を大幅に書き換えました。こんな風に途中で思いついたネタをぶち込んで話を改変することは、自分にはよくあること……計画性がないともいいますが(苦笑)。  ラストに関しては「壮馬が幸せな気持ちのままスタジアムを後にする」版も考えていたのですが、ホセ・ロペス選手への愛が勝ってああなりました。今年はまだ本調子じゃないけどこれからどんどん打ってくれ、ロペス!
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

206人が本棚に入れています
本棚に追加