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揺られ
彼をよく知る友人のそいつは、
わたしの話をよく聞いてくれた。
「好き」と言われたことに戸惑い、
相談する相手として選んだ。
周りから見たらイケメンな部類に入る
見た目で恋愛経験も豊富、
わたしのことも彼のことも
よく知っているやつだった。
もちろん、可愛くて素敵な彼女もいた。
わたしが彼と
よく電話をするようになった後は、
そいつに惚気話を聞いてもらっていた。
そいつは適当におちゃらけながらも
きちんとわたしの話を聞いてくれるやつだ。
振られた今、
そいつに話そうかと思ったけれど、
時計は午前3時を指していた。
さすがに後で言おう。
いつか話して慰めてもらおう。
とりあえずいまは寝よう。そう思った。
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