第4章

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神でありながら「暇潰ししたい」という理由で国兵隊の第二隊隊員として所属しており、俺ともとある理由で一緒に……というか第二隊と仕事をすることが多かったため必然と関わりはあった。 ……そして何故か俺の事を『アネモネの君』という呼び名で呼んでくる。どれだけ止めても直さないため時たま手が出たりしてしまうのは仕方ないと思う。 それにしてもまさかこの二人をそれぞれ呼び出せるとはキースとグアスは流石としか言えない。 こう見えて気分屋でこいつらが気に入られなければどれだけお願いされようとも契りは交わさない。 さらに神というだけありこの時代では神級の聖獣だ。それをキースとグアスは個々の力で神級を呼びだしパートナー契約まで至った……つまり神に認められたということになる。 (本当に末恐ろしい……) この二人が今後どのように成長していくのかがとても楽しみだ。 「おーい。そろそろいいか?」 「あ、ああ。大丈夫だ」 話の区切りがついたと判断したのかキースが声をかけてきた。 俺はとりあえずこの双子との関係を簡単に説明して逆に双子にもキースとグアスのことを説明した。 「そういうことか。んじゃあ俺……というか俺たちががお前らと契約できたのはレオのお陰ってこと?」 「勘違いすんなよ。俺がキースと、リヒトがグアスと契約したのは純粋にお前たちの力に惚れたからだ。それに2000年以上も経ってるこの時代にあの時代の奴らが生き残ってるなんて普通考えないだろ?」 「白虎でさえ知らないんだから僕たちはもっと知る由もない。だからまた会えて本当に嬉しいんだ。この機会を与えてくれたキースとグアスには感謝しかない……」 「「ありがとう」」
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