第4章

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アンリからそんなふうに言われたがビリィに対しては昔からこんな感じだし、今更畏まった態度なんてできない。それにビリィが何も言わないところをみるとこれでいいのだろう。 「アンリと言ったか。レオとは旧知の仲ゆえこれで良い。お前たちも気軽に接してくれ。レオの友に敬われたくはないのでな……」 「あなたがそう言うのなら……これからレオ共々よろしくお願いね!」 「わ、私もよろしくしたいです!」 「俺も仲良くし「よし!全員、パートナー召喚と魔武器作り終わったな!今日の授業はここまでだ!午後は授業免除だから魔武器に慣れるでもいいし、召喚したパートナーと仲を深めるでもいい。好きに過ごせ。解散!」……たい」 リグルの号令を聞いた生徒たちは次から次へと訓練棟から出ていった。 俺たちもどうするかと話し合った結果、お互いのパートナーを紹介し合おうと言うことになった。 「とりあえず訓練棟出て、私、着替えたいから寮に戻らない?それで誰かの部屋に集まるのはどう?」 「そうだな。アンリの案でいいと思うぞ。誰の部屋に集まる?俺の部屋でもいいけど……」 「「「「却下(です)」」」」 「なんでだ?」 「いくら学校で身分がないとはいえ流石に入れないわ」 「無理です……」 「というか誰かが賛成しても私が許可しませんよ!」 全員から反対されたキースは少し不機嫌そうだった。結局、女性の部屋には入れない、グアスの部屋もキースと同じ理由でダメという感じで消去法で俺の部屋になった。 皆で寮へ移動して同じ階のアンリとルミは一緒に戻って行った。キースとグアス、それから俺も部屋へ戻るために魔法陣へ入り魔力を流す。 「あっ、そうだ。クシナ、集合はレオの部屋だからな。忘れるなよ」 実は後ろから着いてきていたクシナにキースが声をかけ終わるのと同時に俺たちは自分の部屋のある階へ到着した。 「最近、俺の扱い酷くない?」 なんてことを一人寂しく呟いていたなんて知る由もなかったのだった。
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