第4章

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二人の言ってることがよく分からず聞いてみると「気にするな……」ということらしい。 「まぁ、今日の本題は部屋の見学じゃないからレオの部屋について考えるのはまた今度にしよう!」 「そうですね」 話を逸らされた感じがしたが話題が完全に移ってしまったので諦めることにした。 そう今日の本題……というかキースたちに早く来てもらったのは話を聞いてほしかったから。二人を見ると俺が話を切り出すのを待ってくれている。 「実は……」 俺は今日のパートナー召喚で起こったことを話した。俺たちの時代での『友』と呼んでいた者たちのこと、ブランのことビリィのこと、詠唱文のこと。二人は話を遮らず真剣に聞いてくれた。 「なるほど……これまたすごい話だな」 「あまりに凄すぎてどんなリアクションをすればいいのか分かりませんね……」 俺の話を聞いて少し考え込んでいたキースが何か思いついたのか俺に顔を向けてきた。 「……レオ、聞いてもいいか?」 「なんだ?」 「その……戦いの時には友の力は借りられなかったのか?」 「それは……」 それには理由があった。俺たちの時代の友……聖獣たちの源は魔力源で聖獣全てが魔力源から産まれ、魔力源へと還える。 つまり聖獣の正体は魔力源が人間と交流するために生き物の形を作り、名称をつけ、それに感情を与え『友』として側にいさせたのだ。 そのため魔力源の一部の彼らは魔物に魔力源を乗っ取られた段階で消滅してしまっていた。 あまりに突然の別れで友を失った人間たちは悲しみにくれたが、その感傷に浸る時間を魔物たちがくれるわけがなかった。
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