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｢そこからは以前話した通りの地獄だよ｣
｢そうだったのか……｣
｢俺に『友』はいなかったけどビリィたちと会えなくなるのは悲しかったな｣
ブランはコズハ師匠の友だったから師が亡くなってからはブランはもちろんその子どものビリィたちにも会うことができなかったけど、もう少し自分に自信がついた時に呼んで友になってもらおうと考えていただけに現実は辛かった。
『そんなの我もだ……』
声が聞こえた瞬間、光が発生しビリィがあらわれた。その瞳には悲しそうな色が浮かんでいた。
｢世界が作り直され、再び意志を持った時に考えたのはお前たちの事だった。もう会うことはできない、名を呼んでもらえない……どれだけ悲しかったか……俺だけじゃない他の奴らもだ。もちろんそいつらもだろう｣
｢そいつら？｣
ビリィの視線の先にはキースとグアスがいた。突然話を振られた二人はなんのことだかわかっていない様子で首を傾げた。
｢キースにグアスだったか？お前たちではなくお前たちが契約した奴らのことだ｣
ビリィがそこまで言って漸く理解したのか二人はハッとした顔になった。状況を理解できてないのが俺だけになってしまい一人で首を傾げてしまった。
｢そうそう！さっき部屋に戻った時に言われたんだ。話したいって！｣
｢話したい？｣
グアスを見るとキースと同じらしく静かに頷いた。それと同時に光が発生し現れたのは二人の男だった。
その男たちを認識する前に目の前から姿が消え、目線を下に持っていくと二人揃って跪いていた。
｢んえっ！？｣
全くもって状況が理解できず、俺は変な声を上げてしまった。
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