学園

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そう呟いてから、僕は自分がいったい何をいったのかを理解した。 「すみません、男性に使うべき言葉ではないのは解ってますけど 本当に、今ちゃんと笑ったらすごく き、綺麗で、あの」 「優弥」 Σ(*゚д゚ノ)ノ「はい!」 「優弥のほうが、ずっと綺麗ですよ?」 「え?ん、ちょ……あ、あ・・ん」 蓮見先輩の顔が近いです。 キスされております。 この声は本当に私の声でしょうか? 息ができなくなる絶妙のタイミングで角度をかえられ、口内を先輩の舌が蹂躙するように動いています。 先輩はとっくに砕けた僕の腰を左手で支え右手は僕の後頭部にあります。 離してくださいという意味を込めてちょっと先輩の胸を押してみると 「名前を呼んで下さいませんか?」 と、耳元で囁かれれば抗う事もなく 「は、すみ、先輩」 と返した。 「ふふ、本来ならば"先輩"も不要なのですが・・まあ良いでしょう。 今はまだ、ね」
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