怒濤の1日

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「「ねーパフェ、溶けるよー?」」 「いらないなら〜」 「あーんってして〜?」 「へっ?あ、い、いります! で、でもどーぞ。」 そういうと御垣守先輩はぼくの両隣に座って口を開けて待っている。 「えっとじゃあ凪沙先輩からどうぞ。」 そう声をかけて右側にいた凪沙先輩にパフェを差し出す。パクッと食べてくれたはいいが、その後見つめられてなんだか居心地が悪くなり 「えっと、じゃあ次は直人先輩ですね、どうぞ。」 そう言って次を左側を向くと先輩の口元にスプーンを持っていく。 直人先輩も食べてくれたがやっぱりこちらをじっと見つめてくる。 「えっと、どうされたんですか?」 何か粗相をしてしまったのかと心臓の音が大きくなるのがわかる。 「「ねぇ。なんで」」 「僕が凪沙で」 「僕が直人だって」 「「わかったの〜〜?」」 ?なんでと言われても… 「凪沙先輩は凪沙先輩だし、直人先輩は直人先輩じゃないですか、 だから、その、理由を聞かれても…」 「へ〜」 「君」 「「面白いね〜〜」」 「ありがとうございます?」 「「なんで疑問?」」 「えっと、御垣守先輩方はよろしいのかと…」 「凪沙!!」 「直人!!」 「あ、凪沙先輩と、直人先輩…」 「「ふふっ」」
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