怒濤の1日

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とっさのことに反応できなかったのか先輩は尻餅をついてこちらを見上げてくる。 「あ、す、すいません。」 自分の頬に涙が伝っている。 罪悪感やら何やらでいてもたってもいられなくなり、食堂を飛び出す。 後から竜くんや錬くんたちの声がした気もするけど、今は正直振り向けない。 どこに行けばいいのかもわからなくなって適当に右側に向かう。 ドンっ 誰かにぶつかったようだ。尻餅をついてしまった。 「ん?君は…」 ----- 〜in 食堂〜 「ほぅ、この俺様を突き飛ばすとは。気に入った。 今度見つけたら可愛がってや…いって、何しやがる!」 「み•か•ど?あなたは、私の優弥に何をなさっていたのですか?」 「え、あ、いや」 「今日中に今週中の仕事を終わらしてくださいね。」 「は?いや、今日って月曜…」 「終わらせてくださいね?」 「わかったよ。(笑ってるくせに目が笑ってねぇ)」 そんな普段は見れない生徒会の面々を観察する人、 この学園の有名なイケメンたちが揃った食堂で顔を赤く染める人、 そして、スッと顔見合わせて食堂を出ていくもの。 ただしその顔は決して穏やかなものとは言えなかった。 その、会話も。 「何あいつ、生徒会の皆様にベタベタしちゃって。」 「隊長、制裁しますか?」 「場合によってはね、でも僕は優しいから、先に警告してあげといて。」 「あ、でも、制裁の準備はしといてね?」 「見たか?あのガキの顔。」 「あー、しかも食堂を出て行くときのあの泣き顔。」 「あー、あれはマジで勃ちそうだった。」 「か?」 「生徒会のお気に入りの処女喪失。」 「おお、いいね〜」 「でも今の番長、そういうのは禁止してんじゃん」 「俺らがやばいかもな…」 「いや、あの顔だ、番長も楽しんでくれるさ」 更新、お待たせしてすいません! 4ページ一気に公開しました! 誤字脱字ありましたら、教えていただけると幸いです。 感想、リクエストなどもお待ちしてます!
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