吉とでるか凶とでるか

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「あはは〜うちの真がごめんね?」 『え?』 何のこと? 「手首、赤くなっちゃってんじゃん?」 『い、いえ!』 「今日はね、お話があって呼んだんだ?」 『なんでしょう?』 いい人そう 「あっ、聞いてくれるの〜?じゃあ、真」 「はい」 そんな会話と共に、真さん?がまた僕の腕を掴んで立ち上がらせ、 教室の隅に連れて行く。 そこにあったのは 小さなロッカー?のようなものだった。 なにこれ?そんなことを考える暇もなく、 そのロッカーに入れられる 慌てて中から扉を叩いても、開く気配はない それどころか ガチャン 施錠されてしまったようだ。 『話をするんじゃ!?』 「んーなに言ってるかわかんないねー このロッカー、僕の家の特別製品でね? 中の音が一方的に聞こえなくなってるんだ 凄いでしょ? あっ、もちろんお話はするよ? 君が聞いているだけだけどね 聞いた方が身の為だよ? 君のお友達や生徒会の皆様のことだから、ね?」 そこから話されたことは僕の想像を絶する物だった。
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