旦那様と高校時代の友人

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「教えてあげよっかあ?アプローチの仕方」 「もー、言い方腹立つ!」 「あれえ?教えてほしくない?」  涼は非常に爽やかな笑みを私に向けた。慢性的な寝不足なんてどこに消えたのか、生き生きとしている。  でも、ちょうどいい機会だった。恋愛経験のほぼない私にとっては渡りに船。行き詰まっていたし。麗奈みたいにスピーディーな進みの恋愛を目の当たりにして、自分がどれだけ消極的かも分かった。  そして、あと三ヶ月もない。 「…………教えて、欲しいです」  こんな事を聞くのは恥ずかしくて、小声になる。そんな私の反応に、涼は益々笑みを深くする。 「そんなの酒の勢いで一回寝てくればいいだろ?」  元から示し合わせていたかのように、縦に細長い紙袋を見せた彼に、唖然とした。
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