旦那様とデート

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 なんか……なんか、すっごい慣れてない……?!  ドキドキもするけど、反面不安になる。  大学四年間アメリカに行ってたわけだし、そこで女の子と深い中になっててもおかしくないよね……? 「そういえば土日って休みだよね?」 「うん」 「実家に行くのはまた今度にして、今週はデートに行こう?」  にっこりと微笑んだ悠真に、私は舞い上がって元気よく頷いた。  悠真と一緒に出掛けたことはあるけど、デートという恋人らしいものではなくて……どっちかというと友達だったし。  どこに行くのかな?  内心遠足の前日の小学生みたいにワクワクしていると、悠真はネクタイに指を引っかけて襟元から抜き取る。シュルり、と衣擦れの音と共に男の人らしい鎖骨が僅かに露になる。  高い位置にある悠真の切れ長の瞳が、不穏な色を宿した。思わず後退りしそうになったが、ソファーに置いた手を、指を絡められる。逃げられない。 「それよりも先に――美咲を補充させて?」
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