旦那様とデート

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 ―――――――――――――――  ―――――――――― 「デートって、どこに行くの?」 「表参道に行こうと思ってね。ほら、今度の伊ヶ崎の会社創立百五十周年パーティー。ドレスの調整とかそろそろ合わせるアクセサリーを見に行こう?」 「そうね。そろそろ準備しなくちゃ」  多分あらかじめある程度予定はしていたのだろう。  翌朝。早めに起きた私達はベッドでのんびりゴロゴロとしながら話す。時々悠真の私を見るダークブラウンの瞳がミルクチョコレートを溶かしたように甘くなるので、困りものだ。 「あとペアリング買おうと思って」 「ペアリング?」  結婚指輪ならばもう既に持っている。入籍した日のうちにそのままジュエリーショップに連れて行かれて、悠真との結婚指輪を買う事になった。  一般的なウェーブのかかったシンプルなデザインで、プラチナの指輪だった。装飾は無いもの。  幾らしたかだなんて私達には分からない。でも流石に高校生にプラチナリングの代金は払えないので、双方の両親がお金を出した。
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