それぞれの家路

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よかった。 反対方向のホームに向かう娘の背中を見送りながら、そう思った。 プレートは居心地の悪そうな顔をしていたが、 プレゼントは喜んでくれたようだ。 昔のように目を輝かせて喜んでくれることはなかったが、 自分の込めた思いを汲み取ってくれている、そんな気がした。 やっぱり、娘も大人になったなあ。 そう考えながら、娘にメッセージを送る。 「今日はありがとう。そして改めて、誕生日おめでとう。また半年後に。」 おそらく返信は返ってこないが、それでいい。 娘に気持ちは伝わっているはずだ。 半年後、娘はどんな顔を見せてくれるだろうか。 まだ遠い未来に思いを馳せ、浩一は家路を急いだ。 帰ったら、あの公園にいったときの写真を探そう。
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