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「そっか。」
「…ぼんやりした頭で小春を見てた。俺のでグズグズになってる小春が可愛くて、もっと鳴かせたくて、奥まで無理矢理突っ込んで…」
「ちょ、ちょっと!ストップ!」
「ん?」
「もしかして、まだ酔ってる?」
「…酔ってない。」
多分…酔ってるよね。
普段こんなこと言わないし、蒼希の目はトロンとして潤み艶やかな色を帯びていて…私は無意識にゴクリと喉を鳴らした。
身の危険を感じこっそり離れようとするが、
背中から巻き付いてきた腕に捕まってしまった。
「…今日はちゃんと、正気で小春を抱くから。」
「う、うん、分かった。それは夜に…」
「待てない。」
「いや、ちょっ…!蒼希…っ」
「小春…愛してる。」
甘く掠れた声でそう囁き、耳たぶをカプッと噛んでイタズラを仕掛けてくる。
「!…こんなときにそんな風に言うの、狡いよ…」
「好きだ…小春。」
「………私も、好き。」
「あぁ。」
愛しい人の甘く蕩ける眼差しに見惚れながら、熱い時間を過ごしたのだった。
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